株式会社スノーボール

激動の1年を振り返る

今年、2025年は公私ともに激動の1年となりました。良いことも悪いことも起こり、両方に大きく振れたボラティリティの大きい1年です。「人生山あり谷あり」を感じていますが、皆様にとってはどんな1年でしたか?

プライベートでは、年明け1月に父方の祖母、2月に母方の祖母が亡くなりました。幼い頃から亡くなる直前まで定期的に会うことができていたため、しばらく実感がわきませんでしたが、告別式やお葬式を経て徐々に実感がわいてきて、とても辛い数カ月でした。祖母二人とのお別れから初めて死を身近に感じ、人生について深く考えるきっかけとなりました。二人にとって後悔が少なく楽しいと思える人生だったらいいなと願っています。悲しみからスタートした1年でしたが、祖母二人に「しっかりしろ!がんばれ!」と言われているような気がして、一生懸命頑張ろうと心を切り替えていきました。

そして、7月に入籍し、中浜から花田に苗字が変わりました。家族も親戚も明るいニュースがあってよかったと、喜んでくれました。入籍と同時に新居での生活もスタートし、最初は慣れない環境や家事に苦戦しましたが、二人で協力し日々楽しみながら頑張っています。後々、この1年は私の人生において、ターニングポイントだったといえるでしょう。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今年の世界経済は後にも先にも記憶に残る年となりそうです。

特に、4月のトランプ大統領の相互関税発表は世界に大きな影響を与えました。世界経済の成長減速やサプライチェーンの再編、物価上昇、貿易体制の不安定化などを招きました。世界各国の企業や消費者にとって大きな打撃となりましたが、特に中国への高関税は世界経済の悪化を加速させています。10月下旬には、トランプ大統領が習氏に貿易戦争で譲歩したことで、新たな時代が到来しました。米国が覇権を握る時代が終わったと同時に、中国の強さが浮き彫りとなった大きな出来事です。

それから、日本経済も大きく変わりました。10月に高市首相が誕生し、日経平均株価は初の5万円の大台に乗せました。長期金利が19日に19年ぶりに2%をつけ、デフレは過去のものになったことを映しています。政府が26日に閣議決定した来年度の予算案は一般会計総額が122兆3092億円と過去最大の規模となりました。高市政権の積極財政が日本の成長につながるのか、来年以降も注目が集まります。財政悪化懸念から、円安・金利上昇が進むリスクもつきまといそうです。

また、日本だけではなく他の先進国でも長期金利に上昇圧力がかかっています。オーストラリアの10年債利回りは10日に4.8%台まで上昇し、約2年ぶりの高水準となりました。ドイツの長期金利も9カ月ぶりの高さ、カナダの長期金利も12月に入り0.3%超上昇と、先進国の長期金利が軒並み上昇しています。金利上昇圧力が高まっているのは、先進国の金融政策転換が意識され始めているからです。市場が見込む来年の金融政策では、利上げ転換や据え置き予想の国が多く目立っています。19日時点で、26年に利下げが見込まれているのは米国と英国のみです。(先進8カ国・地域のうち)

大きな変化のある年だっただけに、相場も特異でした。2025年の運用成績(円建て)の資産別騰落率の比較では、金価格(24日時点)が昨年末比7割高と1979年以来の上昇率の高さでした。銀やプラチナも2倍を超えています。それから、今まで相場をけん引してきた米国株よりも日本や欧州、新興国株が上昇しました。世界経済の不確実性や地政学リスクが強く意識された結果、貴金属が買われ、米国への信認が低下しドル安への懸念が広がった結果、米国株から他の国や地域の株が買われました。改めて、分散投資の重要性がわかる年になったかと思います。

人生と同じように、株式市場も良いときと悪いときが交互に起こります。毎年毎年予期せぬことが起こっています。皆様には、何が起きてもうろたえないような安全なポートフォリオになっているかどうか、2025年の最後に確認してもらえたらと思っています。2026年も地政学リスクやAIバブル懸念など、気になることは山ほどあります。引き続き、分散投資が重要になることは間違いありません。

最後に、お金をたくさん持つ人が幸せになるとは限りませんが、お金のことを考えなくなるくらい不安や心配事がなくなることは幸せなことかもしれません。人によって「豊かな人生」の定義は様々かと思いますが、来年も皆様の「豊かな人生」に少しでも貢献できるよう努めてまいります。

今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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