スノーボールにとって2024年は実質的に創業元年であった。世界経済やマーケットも慌ただしい1年でもあったが、結果的には良いスタートを切ることが出来たと考えている。
12月25日現在、お客様の証券口座数は、342。預かり資産残高は、203億円を超えている。私自身2007年に顧客ゼロからファイナンシャルアドバイザーとして活動をスタートして以来18年、本当にいろいろなことがあった。道のりは決して平たんではなかったが、ここまでたどり着けたことは、とても感慨深い。この場を借りてお客様や当社をサポートしてくださっている皆様、そして日頃から私を支えてくれている家族にあらためて感謝申し上げたい。
さて2025年1月からスノーボールに新しいメンバーが加わり、ファイナンシャルアドバイザー3名体制(社員4名)となる予定である。お客様の数も預かり残高も大きくなり、将来のためにファイナンシャルアドバイザーの育成が急務となっており、来年は何としても更にファイナンシャルアドバイザー数名の採用をしたいと考えている。
私の知識と経験を若い社員に伝えていき、質の高いファイナンシャルアドバイザーを育成することが、スノーボールの企業価値を高めることにつながる。今後は、個人ではなくチームとして、お客様をしっかりとサポートしていきたい。
ただし人材育成に関しては、間違いなく時間がかかると覚悟している。これまでの経験上、即戦力はいないと考えている。証券会社で営業経験のある方であっても、当社では即戦力とはなりえない。証券会社の営業とファイナンシャルアドバイザーでは求められる質が全く異なる。大手証券で活躍した人でも当社で活躍できるとは限らない。陸上でいえば短距離走とマラソンの違いのようなもので別物なのだ。証券会社における勤務経験が5年以上あったとしても当社で少なくとも3年間はトレーニングしないと一人前のアドバイザーになれないだろう。むしろ証券会社の勤務経験が長い人は、証券会社のカラーに染まっているため、当社で活躍することは難しいかもしれない。
よって当社では、金融機関における勤務経験があるが、むしろ経験年数は5年未満の方が育成しやすいと考えている。セールスが上手な人というよりは金融および経済知識が豊富で独立心が旺盛の人が望ましい。場合によっては金融未経験者の方のほうが、変な癖がついていないため育てやすいと感じており、実は来週から来るメンバーも金融未経験の29歳である。未経験ではあるが潜在的な能力や意欲、将来性を感じたため、採用を決めた。私の持っている知識と経験すべてを伝授して、一流のファイナンシャルアドバイザーに育てたい。
スノーボールは、まだ小さな雪玉である。しかし2024年、雪玉のコア(芯)がしっかりと固まったと考えている。2025年は、この小さな雪玉を長い長い坂にゆっくりと転がしていこうと思う。時間とともに雪玉に新たな質の良い雪がくっついてきて、雪玉は自然と大きくなってくるはずである。
質の良い雪をくっつけるためには私たち自身が質の良い雪である必要がある。2025年もどうぞ宜しくお願い致します。