私は、2007年にファイナンシャルアドバイザー（IFA）としての活動をスタートした。スタートして間もなく2008年には100年に一度の金融危機、リーマン・ショックに襲われた。金融危機は、2010年の欧州債務危機に波及。そして2011年には東日本大震災が起こった。そして近年もコロナによる世界的なパンデミック、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとパレスチナの紛争など世界を揺るがす出来事が頻発している。この17年間を見ても決して順風満帆と言えない世界経済であるが、人類は様々な危機を乗り越え、世界経済の成長とともにマーケットも大きく成長している。
現在の世界は、1989年のベルリンの壁崩壊以来、最大の変化が起きていると感じる。この激動の時代において、私たちは大切なお金をどのように運用管理するべきなのか？『S&P500や全世界株式指数に連動するインデックスファンドを買っておけば大丈夫。』という声を最近聞くことが多いが残念ながら、資産運用を成功させることは、そんなに単純な話ではないのだ。先日、99歳で亡くなったウォーレン・バフェットの盟友チャーリー・マンガーは、次のような言葉を残した。
『投資は、簡単ではない。簡単だと思うのは愚か者である。』
私も資産運用を知れば知るほど難しいと感じており、チャーリー・マンガーの言葉の意味は良く理解できるのだが、投資は本当に難しい。著名投資家のハワード・マークスは、『投資は科学よりもむしろアートの要素が強い。つまり理路整然とはいかない。』と語っている。多くの皆様が考えているほど、資産運用で成功することは簡単ではないのだが、中途半端な知識やネットで信頼性の低い情報を信じて取引する人が後を絶たないのが現状である。
激しさを増す米中対立など地政学的なリスクの高まり、年々深刻さを増す環境問題、チャットGPTなどAIの目覚ましい進展により、世界経済は大きな転換期にあることは間違いない。先行き不透明で不確実性が高まる時代に、我々はどのように対応するべきなのか？これは、大きなテーマである。
当社の使命は、世界経済とマーケットそしてお客様と真摯に向き合い、皆さまの大切な資産を安全に成長させていくお手伝いをすることである。当社がサポートしているお客様の口座数は、300口座を超え、お預かりしている投資資産残高は、2024年2月末時点で160億円を超えた。このような時代に皆さまの大切なご資産をお預かりすることは、身の引き締まる思いであり、責任は大変重いが人生をかけてこの仕事をやり遂げたいと考えている。
当コラムでは、皆さまの資産運用を成功に導くために有益な情報を発信していきたい。一人でも多くの皆様に『資産運用で、より豊かな人生を』送っていただくことが私たちの願いである。